経営のヒント!vol.35

■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
社長はどこまで外に出ていくべきか?
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■

★アンテナを高く広げる

会社経営において、外部環境の変化に的確に対応することは非常に重要です。

チャンスを逃がさない、または、脅威から逃れる、ともに経営の定石です。

そして、その外部環境の変化を最も敏感に感じ取らなければいけないのは社長です。

従業員はどうしても、現状を維持しようと考えてしまいます。

そのような従業員に変革を促し、会社が外部環境の変化に柔軟に対応できるようにしなければいけません。

そのためには、社長が外に向けてアンテナを高く広げておくと共に、まず、自身の意識を変革する覚悟が必要です。

その意味でも、社長は会社内部にとどまらず、積極的に外に出て、情報収集を行うべきなのです。

★従業員は社長の器以上に大きくならない

中小企業は良くも悪くも社長次第です。

従業員は社長の器以上に大きくなりません。

従業員にさらなる成長を促すためには、社長自身が成長することが必要です。

また、従業員に方針を示すのであれば、まず、社長自身が率先垂範するべきです。

その意味でも、社長は会社内部にとどまらず、積極的に外に出て、自己研鑽を行うべきなのです。

★トップセールス

中小企業の社長は最強の営業マンです。

営業担当が相手をしてもらえない見込み客であっても、社長が話をすれば商談がまとまるケースは非常に多いです。

従業員に営業ノルマを課して尻をたたくよりも、重要な顧客に対しては社長がトップセールスを行う方が効果的です。

その意味でも、社長は会社内部にとどまらず、積極的に外に出て、トップセールスを行うべきなのです。

★社社長はどこまで外に出ていくべきか?

ようやく本題です。

ここまで、中小企業の社長は積極的に外に出て行くべき旨をお話ししてきましたが・・・

果たして、どこまで外に目を向けるべきなのでしょうか?

以下で、悪い事例を挙げたいと思います。

★悪い事例1.(外部環境の変化に過敏で、既存事業を軽視しすぎるケース)

社長Aは、外部環境の変化の中、会社の既存事業に不安を感じており、新規事業を開始しました。

ところが、その新規事業はなかなか軌道に乗らず、既存事業の利益を食いつぶしていきました。

しかし、社長Aは新規事業に固執します。

その背景には、外部環境の変化に過敏すぎて、本来は堅調な既存事業を軽視しすぎるという、社長Aの思想がありました。

そして、既存事業のために必要な人材、設備への投資まで行えず、本来は堅調な既存事業まで衰退していきました。

★悪い事例2.(社長が自己啓発セミナーに傾倒して、現場を疎かにするケース)

社長Bは、自身の成長のため、ありとあらゆるセミナー、研修に参加してきました。

その中で、ある自己啓発セミナーに傾倒してしまい、現場にもあまり顔を出さないようになりました。

社長Bは自己啓発セミナーで知り合った知人から中国進出の話を持ち掛けられ、多額の投資を行った上に失敗しました。

そして、社長不在の現場で、大口の取引先との取引が解消になり、同時期に社内の不祥事が多発し、一気に窮境に陥りました。

★悪い事例3.(社長がトップセールスに注力しすぎてしまうケース)

社長Cはトップセールスが得意です。

異業種交流会、懇親会などに積極的に参加して、そこからドンドン新規受注を取ってきます。

しかし、現場は幹部社員に任せきりでした。

大量の新規の仕事が続いたため、現場ではミスが続きました。

幹部社員も過労で倒れてしまい、一気に現場が回らなくなってしまいました。

★どう考えるべきか?

中小企業の社長が積極的に外に出ていくことは重要です。

社長が穴熊社長になって、社内に閉じこもったままでは、中小企業の成長はあり得ません。

しかし、悪い事例で示したようなことも起こりえます。

どう考えたらいいのでしょうか?

要は、バランスですよね。

会社の中と外、どちらも大事なんです。

悪い事例に共通するのは、社長が現場を軽視しすぎて、目が外に向きすぎている点です。

★バランスをどう取るか?

では、どうバランスをとったらいいのでしょうか?

なかなか自分自身の立ち位置、目線というものは客観視できませんよね。

私なりのアドバイスは、「自分は会社の中と外、どちらが落ち着くか?」を自問自答するということです。

人間は本能的に落ち着く場所にいたいと思うはずです。

ですので、自分が社内の方が落ち着くのであれば、その社長は積極的に外に出ていった方が、バランスが取れると思います。

また反対に、自分が社外の方が落ち着くのであれば、その社長は社内、現場に目を向けて、バランスを取る必要があります。

皆さんはいかがですか?

★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

第35号「社長はどこまで外に出ていくべきか?」いかがだったでしょう?

本文では触れませんでしたが、異業種交流会などが有意義なのは、社長同志でしか分からない様々な話ができることです。

社長業というのはなかなか孤独で、それを分かち合えるというのは意義のあることだと思います。

ただ、「愚痴ばかり」という会合ではなく、前向きな社長が集まる会合に参加したいものですね。

  • こんなお悩みありませんか?
  • 会社経営のこんな相談、誰にしたらいいの?
  • 銀行との付き合い方が分からない!
  • 創業時に資金調達をしたい!
  • 資金繰りが厳しく、銀行借入金を返せない!
  • 事業承継の相談相手がいない後継者の悩み

こんなお悩みありませんか?

会社経営のこんな相談、誰にしたらいいの?

銀行との付き合い方が分からない!

創業時に資金調達をしたい!

資金繰りが厳しく、銀行借入金を返せない!